基本情報技術者試験 合格体験記

1月11日より、平成30年度春季の情報技術者試験申し込みが開始されました。

ということで、昨年秋に基本情報技術者試験に合格したときの話を書こうと思います。

 

試験の詳細はIPAのHP(IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験)を参照してください。

 

1.受験の背景・目的

 昨年の春、どうにかこうにか就職先が決定し、内定者懇親会に参加した時のことです。

 小さな会議室に集められた私たちは、2018年4月の入社までに行われる「内定者教育」について説明を受けていました。その中の一つに、「情報処理技術者試験の受験」があったのです。

 社員の方が手にしていたのは、分厚い2冊の参考書。

「特に予定がなければ、基本的には受験しましょうね」

 こうして、10月の試験に向けて勉強することになりました。

 

2.勉強方法・時間

2.1 参考書の読破

 自宅に参考書が届いたのは、受験の3か月ほど前でした。そこから猛勉強を開始……することはなく。当時は、大学の研究の方が楽しくて…ついついそちらに注力してしまいました。

 そんなわけで、勉強を開始したのは受験の1か月ほど前のことでした。

 使用した参考書は、こちら。

 

 

 こちらの過去問と、同シリーズの合格教本でした(正直、合格教本の方は、ところどこと誤りも見られ、参考書としてはどうかなという感じです)。

 具体的な勉強の方法は、予定では、とにかく教本をまずは1周読み、その後は過去問を解きつつ、教本を復習して合格点を目指すというもの。いたって普通です。

 しかし、思いの他読み進めるのに時間がかかりました。出てくる用語のほとんどが、今まで聞いたことのないもの。聞いたことがあるものも、詳しくは知らないものばかり。しかも、読み進めると、その前に出てきていた用語をバンバン使って解説されているので、いちいち前のページに戻って確認しなければなりません。

 結局、1周読み終えたのは試験1週間前。この時点で、ほとんど合格はあきらめていました。

 

2.2 過去問演習

 試験1週間前になってようやく過去問演習へ。すでに合格をあきらめてはいましたが、一応やっとくかと、27年度春期の過去問に取り掛かりました。

 前半は、2時間30分で、80問。ほとんごが知識を問う問題です。目指すは、合格基準の正答率60%。教本を1周読み終えたとはいえ、それだけで暗記するつもりはなく、あくまで読んだだけ。当然、ほとんどの問題で答えに確信をもてず。だめだこりゃといいいつつ、午後の問題へ。

 後半は、同じく2時間30分で、問1~13まで。このうち、問1・8は必答。問2~7は4問選択、問9~13は1問選択です。こちらは、教本を読むのとは別に対策が必要であるという認識だったので、全く解けないだろうと思っていました。ところが、蓋を開けてみれば、なんと暗記が必要な問題はほとんどなく、日本語をしっかり読めば解けるものばかり。これはもらった、と思いながら、2時間30分ぴったりくらいで解き終わりました。

 自己採点の結果は、午後は80%。これは予想通りです。そして問題の午前。なんと正答率68%。これはいったいどういうことだと、なんども解答を確認しましたが、やはり間違いではなさそう。

 復習をして、翌日、27年度秋期の過去問に取り組みましたが、やはりここでも午前70%、午後78%と、見事に合格基準をクリア。

 ということで、なんか合格できそうだぞと自信満々で、試験に臨みました。

 

3.試験結果

 試験結果はこちら。

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 見事合格! 自己採点結果とのずれもありませんでした。難易度も、過去問とそれほど差は感じず、例年通りかなといった印象です。

 しかし、合格率は毎年25%前後で、私の受験した回は20%程度だったようです。

 

4.感想

 受験してみた感想としては、「合格するだけなら簡単」といったところでしょうか。

 午前の問題は、暗記物がほとんどでしたが、教本を一度読めば、あとはなんとなくで7割近い正答率を出せるようです。普段、全くPC関連に触れない人だと厳しいかもしれませんが、私はごく普通の理系の大学生で、情報系でもなく、レポートを書く時くらいしかパソコンを扱いません。その程度でも、十分合格点は狙えるでしょう。

 午後の問題は、暗記はほとんど必要ありません。問題に書かれている文章をよく読めば、十分に解くことが可能です。ただし、これは向き不向きがあると思いました。私の場合は、大学で少しだけプログラミングに触れてはいましたし、苦労することもありませんでした。プログラムの考え方に抵抗を感じる人は、それなりに演習が必要でしょう。問9~13は完全にプログラム言語の問題ですが、私は表計算を選択して、なんとなくで解いてました笑

 しかし、この試験で学んだ知識を実用レベルまでもっていくのは苦労しそうです。実際に動かしてみるのが難しいものも多く、実務経験と一緒に少しずつ身に着けていくというのが必要かなと思いました。

 

 今回はこんなところで。